台風が近づくと、
「家の中でどんな備えが必要?」
「どんな工夫をすれば被害を減らせるの?」と
不安になる方も多いのではないでしょうか。
台風は毎年のように発生し、
私たちの生活にさまざまな影響を及ぼします。
でも、事前にしっかり備えておけば
被害を最小限に抑えることは可能です。
本記事では、
台風に備えて家の中でできることや工夫を
前後編に分けて、具体的にご紹介します。
ぜひご家族で話し合いながら、
安心・安全な暮らしの準備を進めてください。
台風に備えて家の中でできること
カーテンやブラインドを閉める
台風の強風で飛んできた物が
窓ガラスに当たり、割れることがあります。
そんなとき、厚手のカーテンやブラインドを閉めておくだけでも、
破片の飛散を防ぐ効果があります。
夜間は特に忘れがちですが、
就寝前には必ず閉めるようにしましょう。
▶関連記事:「窓が割れたときの対処とケガを防ぐ工夫」
雨戸やシャッターを閉める・補強する
雨戸やシャッターがある場合は、
必ずロックをかけて完全に閉めておきましょう。
もし雨戸がない場合は、
飛散防止フィルムや養生テープで
窓の補強をしておくと安心です。
テープは「米」の字のように貼ると
ガラスが割れても破片の飛び散りを抑えられます。
▶関連記事:「養生テープの正しい貼り方とおすすめ場所」
段ボールや新聞紙で窓を補強する
フィルムがないときは、
段ボールや新聞紙をガムテープで窓に貼るだけでも効果があります。
簡易的な方法ですが、
ガラスが割れたときの被害軽減にはつながります。
特に外出の予定がある方は、
事前に貼っておくと安心ですね。
停電・断水への備え
生活用水・飲料水の確保
台風の影響で断水が発生する可能性もあります。
浴槽に水をためておけば、
トイレや掃除などの生活用水として活用できます。
飲料水は1人1日3リットル×3日分を目安に、
家族分を準備しておきましょう。
▶関連記事:「断水に備える!水の保存と使用のポイント」
非常用食品の準備
停電や断水で調理ができないときのために、
レトルト食品・缶詰・乾パン・クラッカーなど
火や水が不要な非常食を用意しておきましょう。
赤ちゃん・高齢者がいる場合は
ミルクや介護食なども忘れずに。
非常食の賞味期限もチェックし、
ローリングストックで常に新しい物をキープできると理想です。
懐中電灯やラジオ、電池の用意
台風での停電は夜間に発生すると特に不安です。
懐中電灯やLEDランタン、携帯ラジオ、
乾電池、モバイルバッテリーを
すぐ使える場所に置いておきましょう。
家族が複数人いる場合は、
各部屋に1つずつライトがあると安心です。
▶関連記事:「台風前にやるべき停電対策まとめ」
冷蔵庫・冷凍庫の工夫
停電になると冷蔵庫・冷凍庫の保冷が弱まり、
食材が一気に傷んでしまうこともあります。
できるだけ中身を詰めておくと
保冷効果がアップします。
あらかじめペットボトルに水を入れて凍らせておけば、
飲料にも保冷にも使えるので便利です。
扉の開閉は最小限にし、
食材の出し入れは一度でまとめて行うのがポイントです。
家具や家電の安全対策
家具の転倒防止
台風の強風や揺れによって、
棚やタンスが倒れてしまうこともあります。
特に窓際に家具がある場合は、
割れたガラスとの接触で二次被害のリスクも。
家具固定ベルトや転倒防止器具を活用して、
倒れないようしっかり対策しておきましょう。
▶関連記事:「転倒防止グッズの選び方と設置のコツ」
家電製品の非常時の使い方を確認
電動シャッターや電気錠など、
電気で動く設備は停電時に動かなくなることがあります。
取扱説明書を見て、
手動操作ができるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
必要な工具や電池も、すぐ使える場所に準備しておきましょう。
情報収集と避難準備
気象情報や避難情報のチェック
テレビやラジオ、スマホのアプリを使って、
最新の台風情報や避難指示を常に確認しましょう。
気象庁のサイトや、
自治体の公式ホームページも非常に有効です。
▶関連記事:「台風情報を早く正確に得る方法」
避難場所・避難経路の確認
災害時は、いつ避難が必要になるかわかりません。
防災マップを使って、
家族で避難所の場所やルートを確認しておきましょう。
非常持ち出し袋は玄関近くなどすぐに持ち出せる場所に準備するのが理想です。
家族やペットの安全対策
家族で連絡方法や集合場所を決めておくことも大切です。
特に小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、
避難時にサポートが必要になることもあります。
ペットの同行避難についても、
対応している避難所や必要物の確認をしておきましょう。
▶関連記事:「ペットと避難するために準備すべきこと」
台風に備えるための生活の工夫
断水時のトイレ対策
断水時は、
浴槽にためておいた水をトイレのタンクに流し込むことで
手動で水を流すことができます。
さらに、凝固剤付きの簡易トイレを用意しておくと
水がまったく使えない場合にも安心です。
停電時の明かりや情報源の工夫
懐中電灯・LEDランタンを部屋ごとに配置し、
スマホの充電は事前に満タンにしておきましょう。
モバイルバッテリーも複数用意すると、いざというときに役立ちます。
停電中はネットが使えないこともあるため、
手回し式や電池式のラジオがあると安心です。
調理・食事の工夫
停電や断水で火も水も使えないときは、
温かい食事の準備が難しくなります。
カセットコンロとガスボンベがあれば、
レトルトやインスタント食品も温められて便利です。
ただし、火の使用には十分注意し、
換気や耐火性のある場所で調理しましょう。
▶関連記事:「災害時でもできる簡単レシピと調理法」
窓ガラスの破損防止の工夫
飛散防止フィルムや養生テープの活用
市販の飛散防止フィルムを貼ることで、
割れたガラスの破片が室内に飛び散るのを防げます。
手元にない場合は、
段ボールや新聞紙でもある程度の効果があります。
厚手のカーテンやブラインドを閉める
万が一窓が割れてしまったときでも、
カーテンが破片の飛び散りを防いでくれることがあります。
日中でも閉めておくと安心ですね。
家の中の整理整頓も備えのひとつ
窓際や玄関の物を片づける
植木鉢・サンダル・物干し竿などは
風で飛ばされやすく、
窓ガラスを破損させる原因になります。
可能な限り室内に入れたり、
しっかり固定しておくのが大切です。
▶関連記事:「台風前の片づけチェックリスト」
家具や家電の配置を見直す
背の高い家具は転倒のリスクがあり、
家電は水濡れによる感電リスクもあります。
特に窓の近くからは離して配置するようにしましょう。
家族での話し合いと役割分担
役割を決めておくと行動がスムーズに
「誰が窓を補強するか」「誰が水をためるか」など
事前に家族会議で役割を決めておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。
子どもや高齢者への配慮も忘れずに
高齢者や障がいのある方は、避難に時間がかかる場合があります。
サポート役を決めておくことが安心につながります。
▶関連記事:「高齢者・子ども・ペットのための台風避難対策」
まとめ:日頃の備えが命を守る
台風は毎年のように訪れますが、
家の中の備えをしっかりしておくことで被害は減らせます。
✔ カーテン・雨戸で窓ガラスの被害を防ぐ
✔ 飲料水・非常食で停電・断水に備える
✔ 家具や家電を安全に配置
✔ 家族での情報共有と役割分担
今すぐできることから始めて、
家族の安全と安心を守る準備を整えていきましょう。