「暑気払い(しょきばらい)」って聞いたことあるけど、
実はちゃんと意味を知らない…そんな方も多いかもしれません。
会社で「今年の暑気払い、よろしく」と言われて
「そもそも、暑気払いって何をするの?」と戸惑った経験がある方もいるのでは?
今回は、暑気払いの意味や
いつからいつまでがベストな時期、
そして意外と聞かれる「読み方」まで、詳しく解説します。
季節の行事としてのマナーや、ビジネスでの活用の仕方まで
幅広く紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
暑気払いとは?その意味と由来
「暑気払い」とは、暑さを払う行事や行動のこと。
読み方は「しょきばらい」と読みます。
“暑気(しょき)”=夏の暑さ・熱気という意味ですね。
江戸時代には、暑さを和らげるために
うちわや風鈴を使ったり、川床で涼をとったりといった
風流な「暑気払い」が行われていたそうです。
現代では、冷たい飲み物や食事を囲んで
夏の疲れを癒すイベントとして知られるようになりました。
特に会社では、社員同士の親睦を深める懇親会として開催されることが多いですね。
暑気払いの時期はいつからいつまで?
明確な決まりはないものの、
一般的には6月下旬〜8月上旬に行われることが多いです。
この時期は、ちょうど梅雨明けから夏本番へ向かうタイミング。
気温も高くなり、体調管理が大切になる季節です。
昔からの暦に当てはめると、
「夏至(6月21日頃)」〜「処暑(8月23日頃)」の間が理想的とされています。
特にビジネスシーンでは、7月上旬〜中旬に行われることが多く、
暑中見舞いや納涼会ともタイミングを合わせやすい時期です。
ただし、会社や地域によって開催のタイミングはさまざま。
暑さのピークを見越して、柔軟に調整するのがポイントです。
参考 梅雨明け時期の目安
地域 | 梅雨明け時期 |
---|---|
沖縄 | 6月23日ごろ |
奄美 | 6月29日ごろ |
九州 | 7月14日〜19日ごろ |
関西・関東 | 7月21日ごろ |
東北 | 7月25日〜28日ごろ |
梅雨明けを待たずに開催してもOKですが、
肌寒い日を避けるなどの配慮は必要ですね。
暑気払いの目的は「暑さをやわらげること」。
気温が上がり始めた頃が、まさにベストシーズンです。
▶関連記事 納涼会と暑気払いの違いは?言い換えや使い分けのコツ
暑気払いの楽しみ方と過ごし方
暑気払いは、「やらなきゃいけない行事」ではありません。
暑さをやわらげ、心身をリフレッシュするためのもの。
そのため、楽しみながら過ごすことが大切です。
近年では、従来の「飲み会」形式にとらわれず、
多様なスタイルの暑気払いが増えています。
定番スタイル 食事や飲み会
暑気払い=飲み会、というイメージはまだ根強いですね。
冷たいビールや旬のグルメを囲んで、
夏の始まりを楽しむのが定番のスタイルです。
特に会社では、部署やチームごとの懇親会として開催され、
コミュニケーションの場としても有効です。
- 居酒屋やレストランでの暑気払い
- テラスやビアガーデンでの開放的な雰囲気
- 会社の会議室を使った簡易パーティー形式
最近増えている!飲み会以外の暑気払いアイデア
飲み会が苦手な方や、リモートワーク中心の職場では、
新しい暑気払いのスタイルも注目されています。
- オンラインで乾杯&雑談
- アイスやスイーツを配布してオフィスでクールタイム
- スパやマッサージ券など癒し系ギフト
- 冷感グッズやおしゃれな扇子を配る
「みんなで楽しく暑さを吹き飛ばす!」という
暑気払い本来の目的があれば、形式は自由でOKです。
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会社での暑気払いマナー
上司・先輩への声かけは丁寧に
会社で暑気払いを主催する場合は、
上司や目上の方への声かけにも気を配りましょう。
開催案内はできるだけ丁寧な表現で。
「参加のお願い」ではなく、「ぜひご一緒に」といった
柔らかい表現が好印象です。
会費やお店選びも配慮を
お店はアクセスや予算のバランスを考慮し、
誰にとっても居心地の良い場所を選ぶのが理想です。
会費設定も「高すぎず、安すぎず」が◎。
主催側は事前に下見をしておくと、
当日の段取りもスムーズになります。
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まとめ
「暑気払い」は、ただの飲み会ではありません。
本来は、季節の暑さをやわらげ、気分をリセットするための
日本らしい風習なのです。
家族や職場の仲間と楽しい時間を過ごしながら、
心も体も軽くなる──それが暑気払いの魅力です。
今年は、いつもとは少し違うスタイルで、
あなたらしい「暑気払い」を楽しんでみてくださいね😊